日光東照宮動物園

日光東照宮という「動物園」(19)

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奥の院参道の狛犬

狛犬ファンとしてはこれを見なければ始まらない、というくらい狛犬史の中でも重要な狛犬です。
建立年がほぼ分かっている狛犬としては東日本最古の石造り狛犬とされていますが、年号が刻まれていない狛犬の中で、これより古いものは絶対にあるはずなので、実際には「最古」ではないでしょう。
京都の籠神社の狛犬はこれより古いと思いますが、籠神社の狛犬や、鎌倉時代の作とされる大宝神社の木造狛犬が有名になってコピーがたくさん生まれたのに対して、この狛犬は立派なのにコピーというものがほとんど存在しません。将軍家しか入れない場所にあったからですね。




阿像の背中側。尾が特徴的



吽像には角があり、獅子・狛犬の形式を守っている








この狛犬がなぜそこまで価値があるかというと、東照宮の装飾図案や彫刻群はほとんどが大陸の文化、要するに中国文化への憧れを表していますが、この狛犬は「日本的」なものだからです。
日本における狛犬文化は中国獅子から派生していますが、獅子・狛犬という左右非対称の美学でアレンジし直されたのが日本の狛犬です。また、形状も中国獅子とはかなりテイストが違っています。
その意味で、東照宮の中でもこの狛犬は異色の存在といえるでしょう。長い間、屋外にいながら、人びとの目に触れることなく家康の霊廟を守り続けていたという孤高の姿にも心動かされます。
しかし、ほとんどの人は興味を示さずに通り過ぎてしまいます。もったいない!


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