日光くりっく年度別「クリック大賞　MIS(Most Impressive Spot)」発表

2018年

大賞：なし

例年、お店部門から大賞を選ぶのですが、今年は飛び抜けた印象のお店に出逢いませんでした。どちらかというと鹿沼や宇都宮のお店が印象に残っています。
キッチン栄（鹿沼市粟野）は、人当たりのいいじっちゃんがほっこりたっぷりのラーメンを作ってくれる隠れ家的なお店。
美食処　あずさ（宇都宮市宝木町）は、材料費無視かと思うほどの豪華なランチがお安く食べられるお店。近所にあったら絶対常連になってしまうでしょう。
そんなわけで、2014年に次いではたまた大賞なしにしました。
日光市内では、真面目でオーソドックスな洋食屋さんカタリナと昭和レトロの食堂大貫屋をお店部門に選びました。その２店とは対照的にお洒落で今風なカルフールも外せないかな……と、結局３店。

カタリナのランチ　真面目に作られた洋食ランチが1000円で楽しめる。持ち帰りできるピザも絶品

大貫屋のオムライス　ボリュームたっぷりで600円（税込）。麺類もおいしい

カルフールのランチ　これに飲み物とデザートもついて900円（税別）

観光部門は悩んだのですが、地味だけれど大人が静かに楽しめる二宮尊徳記念館・歴史民俗資料館を。新しい施設ですが「こんな箱もの作って何やってんだ」的な印象がなく、混み合うわりに今ひとつな道の駅・ニコニコ本陣とは対照的な存在として紹介すべきだろうと思いました。人がいないし、入館無料、休憩室もあるので、デートスポットにも最適？？

印象という意味では、鹿沼の旧粟野中学校校舎で行われた日本麻フェスティバルが断トツでしょうか。イベントの濃厚さもさることながら、会場となっている旧粟野中学校校舎を見るだけでも楽しめました。

こうなると日光クリック大賞の選考対象は日光市内だけでなく、鹿沼、宇都宮、はたまた栃木県内全域に広げたほうがいいかもしれないと思った2018年でした。

2017年

大賞：パン工房輝麦

お店部門：琥侍（こさむらい）

観光部門：栗山東照宮の狛犬

パン工房輝麦は2016年年末に初めて訪れていたのですが、その後も何度も訪れるようになりました。味だけなら他にもおいしいパン屋さんはありますが、とにかく安い！　安かろうなんとか、ではなく、値段を感じさせないほど質の高い味と食感が素晴らしい。パイ生地やフランスパン系の生地が、時間が経ってもあまり味落ちしないのが特徴。レシートをためると1000円につき次回から50円値引きというサービスも嬉しい。長く続いてほしいパン屋さんです。

輝麦はおいしいだけでなく、お値段が庶民の味方！　いっぱい買っても1000円を超えないことが多いので、会計のときに驚くこともある

琥侍（こさむらい）は日光周辺では珍しい食券方式やご飯＆漬物セルフサービスで食べ放題というサービスが珍しいだけでなく、味や具材にこだわりを持っている個性的なラーメン店。ラーメンは人によって好みがまちまちですので、合わないという人もいるかもしれませんが、私は気に入っています。このタイプのラーメン店は貴重なのでお店部門に入れました。

日光市内ではあまり見ないタイプのラーメン店。生姜を生かしたメニューも個性的。食べ放題のご飯もおいしい

栗山東照宮はあまり知られていない野門集落にある神社です。神社そのものは新しいのですが、そこにいる狛犬は今では歴史からも忘れられようとしている西沢鉱山にあったものを運んできたとか。非常に個性的な顔の狛犬で、この狛犬を見ながら、戊辰戦争や西沢鉱山の知られざる歴史に触れるのもいいんじゃないでしょうか。

栗山東照宮の狛犬　大正６（1917）年に西沢鉱山に奉納されたもの

2016年

大賞：山本鉄筋の社員食堂

お店部門：カフェ＆バー Baum　　ベトナム料理＆カフェあおざい　 とんかつ家

観光部門：日光のはじめ狛犬たち

2016年は嬉しいお店がいくつも新規開店しました。下小代駅から歩いてすぐのところにお洒落なカフェバーBaumが、下野大沢駅からすぐのところにベトナム料理のあおざいが、今市にはお得感のあるとんかつ専門店「とんかつ家」が……。
中でもコスパの点で群を抜いていたのは山本鉄筋の社員食堂です。車でないと行けない場所で、駐車場も狭いのが難点ですが、全品600円（税別）で内容がすばらしいメニューは感涙もの。大賞は山本鉄筋の社員食堂さんに決めます。

山本鉄筋の社員食堂の鍋焼きうどん、カツ煮、煮込みハンバーグ……どれも600円＋税

一方で、見つけにくさナンバーワンの「なか川」がついに閉店。メガ盛りで有名になった安国屋は女将さんが急逝で休業……など、文挾周辺では寂しいニュースもありました。店主の高齢化や食材の仕入れ価格高騰など、厳しい状況が続きますが、なんとか日光グルメ天国の永続と発展を願うばかりです。

観光部門では、東武ワールドスクエアの冬季ライトアップやイタリア大使館別荘公園などが印象に残っていますが、日光のはじめ狛犬たちを東照宮の狛犬と一緒に写真集にして刊行したこともあり、狛犬にしてみました。

2015年

大賞：こだま食堂

観光部門：小来川蕎麦ルート（瀧茶屋、ほそで、山家）

この年のお店部門は激戦でした。
板橋バイパスが開通して今市方面へ買い物に行くことが増えたので、今市の街中にあるお店を訪れることが増えたためです。
「花はな」の650円ランチ、魚ごはん　魚伸、ソータローカフェ、無垢里（むくり）、居酒屋「とまり木」のランチ、めん屋ききょう、国産小麦と天然酵母のぱん　いしづか　の500円ランチ、焼きうどんが大人気のびしゃもん……などなど、候補が目白押しの中から選んだのは「こだま食堂」です。
味や料理の満足度からしたら「とまり木」のほうが少し上ですが、人気店ゆえにランチはすぐに終了してしまうのでなかなか行けない。こだま食堂は驚異的な低価格と老夫婦二人でやっている暖かい雰囲気がとても好印象でした。

観光スポットは、お店部門に入れたかった蕎麦のうまい小来川の３店を結ぶ「小来川蕎麦ルート」として無理矢理入れ込みました。

瀧茶屋の紫陽花天麩羅。下を流れる清流を眺めながら贅沢なひとときを満喫（2014/07/14）

2014年

大賞：なし

観光部門：裏見の滝、シモツケコウホネ

この年はあまり今市方面のお店の探索ができず、むしろ鹿沼市街にいいお店をたくさん見つけることができました。
蕎麦では久美野と佐野屋。和食は満登江の野立弁当。赤間の定食もすごいのですが、2015年に入ってから見つけたのでこの年ではないし……。
無理に１つだけ選ぶのもどうなのかなと思ったので、敢えて「なし」としました。
その分、観光部門は２つ入れました。
シモツケコウホネは地味ですが、世界でここ栃木県だけと言われれば、へえ～と感心するしかありません。

シモツケコウホネ　（2014/07/24）

2013年

大賞：ブヴロンのパン小屋

観光部門：鹿沼の彫刻屋台

ブヴロンのパン小屋は何度行っても満足できるパン屋さん。バゲットの美味しさは特筆もの。今でも通い続けています。
この年、鹿沼の彫刻屋台に目覚めました。東照宮よりもこちらのほうが感動する人は多いのではないでしょうか。

こんなところにパン屋さん？　と、最初はびっくりぽんのお店。食べてみて美味しさに二度びっくり
※2018年秋の時点でパンの営業が休業中になっていました

2012年

大賞：Daddy's Cafe

観光部門：人丸神社のはじめ狛犬

Daddy's Cafeには最初、おっかなびっくり入店したのですが、その後、深いおつきあいになりました。日光にこんなライブハウスがあるというだけでも貴重ですが、マスターの食へのこだわりも素晴らしく、素性のよい食材を使った美味しい料理が楽しめます。
人丸神社のはじめ狛犬は私の日光生活を出迎えてくれた最初の「友」です。見たときは涙がこみ上げました。

その後もDaddy's Cafeにはお世話になりっぱなし。（2015/12/30）