森水学園「池」部  池を造ろう



森水学園「池部」とは

森水学園には課外活動をするクラブがいくつかあります。
純粋な運動部はひとつもなくて、写真部、文芸部、映画部、ウクレレ部など文化系が中心です。
中でもユニークなのは大楽一(だいらく・はじめ)センセが顧問を務める「池部」でしょう。
大楽センセが、カエルが棲みつく池の作り方を教えてくれます。

池部のモットー

こんちは。森水学園「池部」顧問の大楽です。
池部は、「小さな庭でも池はできる」をモットーに、日本全国にカエルが棲める池を増やしていくという課外活動をしています。
池というと、金魚や鯉が泳ぐ池を想像する人が多いのですが、我が池部ではその手の池は推奨していません。池を造ったら基本はほったらかし。外から生きものがやってきて勝手に棲みつくことを目的にしています。

池造りの3大重要ポイントは、
  1. 中に土を入れる
  2. セメントやコンクリートは使わない
  3. 鯉や金魚は入れない
です。
1は、水が腐らないようにすることと、ヤゴなどの水棲生物が棲みつきやすくするため。
2は、セメント類は毒素を出すのと、壊れたときのメンテナンスが大変だから。
3は、観賞魚は自然にはいないし、小さな水棲生物を食べ尽くしてしまうから。

……です。
この3大ルールを守りつつ、これから規模の違ういくつかの池を実際に作ってみましょう。

その1 プランターで作るミニ池

まずはプラスチックのプランターを利用したミニ池です。
これは本当に簡単で、場所もとりませんから、小さな庭しかないという家でも挑戦できます。
必要なのは、
の3つだけ。
どれもDIYショップで簡単に手に入りますね。

ではさっそく作ってみましょう。


DIYショップでプランター、炭、シリコンシーラントを買ってきました。



プランターには必ず水抜きの穴があいていますので、その穴をシリコンシーラントで塞ぎます。普通は底面にあいていますが、このプランター↑↓は横側にスリット型の穴が空いていました。


シリコンシーラントは200円くらいで売っています。穴を塞ぐだけなので色はなんでもいいですが、クリアが目立たず、他の用途(家の外壁のひび割れを埋めるなど)に使うときもつぶしがききます。今まで使ったことがない人はコーキングガンというシーラントを押し出す道具も買ってください。これも200円くらいです。


 


底に炭を敷きます。なくてもいいのですが、水質を保つおまじないのようなものです。バーベキュー用のものでもいいですし、100円ショップで売っている靴箱などの消臭用のものでもいいでしょう。



これは100円ショップで売っている消臭用の炭パックをいれた例。



炭が浮いてこないように中敷きを置いて……



穴埋めのシーラントが完全に乾くまで待ち、乾いたのを確認できたら、土に穴を掘ってプランターを埋めます。プランターの中にもたっぷり土を入れましょう。ただし、上のほうは水が入るだけの深さを確保してください。



埋めて水を入れてみたところ。このプランターは使わなくなって半分捨てられていたものを再利用しました。



こんな風に煉瓦などで回りを化粧するといい感じですね。



さっそくカエルがやってきました。これはトウキョウダルマガエルです。



プランターの大きさは限界があるので、余裕がある場合はこんな風に2つ並べて埋めてもいいでしょう。



お、こっちもさっそくやってきましたね。


これはトウキョウダルマガエル。



これはニホンアカガエルです。

どうです? 超簡単でしょう?
この規模ですと、放ったらかしでも結構なんとかなります。水が蒸発してきたら適当に足してください。水道水は汲み置きがいいですが、少しずつ継ぎ足す場合は直接入れても大丈夫です。
ここではホテイアオイが入っていますが、これは増えすぎたり、冬にそのままにしておくと腐って毒素を出すので使わないほうがいいです。

カエルなんてこないよ、という都会では、ホームセンターなどで売っているメダカを数匹入れてみましょう。すぐに増えます。メダカはボウフラ対策にもなります。
メダカより大きな魚(金魚やフナなど)は入れてはいけません。オタマジャクシなどを食べてしまいますから。

冬に氷が張ったりしても、メダカは結構丈夫で、泥の中で越冬し、翌年の春にはまた姿を現したりします。
知らないうちにトンボが卵を産んでいて、ヤゴがもぞもぞ動いていたりもします。
小さな自然を楽しんでください。

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